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PAPSメルマガ vol.73 親密な友だちからの相談、親からの相談

最終更新: 4月17日


 ぱっぷすのTwitter(https://twitter.com/PAPS_jp)では、本人だけでなくて親など家族も自分の子どもがAVに出演したことによって大きな悩みを抱え込むことがあるのだから、親や家族にも積極的に相談に乗って欲しいという内容のつぶやきが交わされています。

 AV出演問題について、当の本人だけではなくて、親密な友人(彼氏)・知人や親から相談が寄せられることはよくあります。もちろん、本人じゃなくても相談に応じています。

 現在付き合っている人が寄せてくる相談内容は、動画を削除したいと言っているとか、無修正の動画が流されてしまったのでどうしたらいいのかなどです。

 このような相談は、まず100%は付き合っている彼女についての相談で、彼氏に関する女性の方からの相談はありません。

 いずれにしても、私たちがこのような第三者からの相談で注意しているのは、彼氏や知人からの相談の場合は、彼女に話を聞くことなく彼氏や知人の話だけで、それから先へ相談を進めることをしません。彼女から直接お話を聞きたいと伝えます。だいたいの場合は、彼氏や知人を通じてぱっぷすが信頼できる団体かどうか試しているようなので、どのような支援をしているかを丁寧に説明し、実際に対応をするにはご本人さんの話を聞かないとそれ以上はできませんとお伝えします。このように伝えるとすぐに彼女を連れて相談にいらっしゃる場合もありますし、彼女からの疑問や質問などを伝えてきてぱっぷすの対応をさらに詳しく知ろうとされる場合もあります。

 彼女を相談に連れてきた場合には、お二人の話を聞きますが、必ずどこかの時点で、彼氏や知人には席を外していただいて、彼女だけの場を設けます。彼氏や知人の前では言いたくないこともあるからです。彼女の納得の上で今後どうしていったらいいのかを決めていきます。当事者はあくまでもAVに出演して何らかのトラブルを抱えている彼女なのですから、彼女の意志を尊重することを第一に大切にしています。

 親御さんからの相談の場合は、多くの場合は気も動転し必死になって相談先を探し、飛び込んでくるという感じです。相談には二つのパターンがあります。

1 娘のAV出演を絶対にやめさせたいが、娘は出演すると言い張っている。親御さんの気持ちは何とか説得して辞めさせて欲しい。

2 自分の子ども(娘または息子)のAV動画が拡散している。何とか削除したい。

 1の場合、親と娘とで一緒に相談面接に来る場合と親だけが来る場合とがあります。

 相談対応の基本は第三者の友人や知人などからの相談と同じで、本人の話を聞くことなく親の意向に沿った対応はしません。親と言えども、AVに出演する、しないを決める当事者ではないからです。親の苦しみや嘆きを見聞きする時、私たちも悩みます。

 親が本人を連れて相談にきて下さった時には、本人だけの場を持ち、本人の立場からの事情を良く聴きます。

 本人が絶対にやめないと言い張る背景には親には言えない事情があります。親には言っても分かってもらえないだろうとの思いもあるようです。本人自身がAVに出演することで自己充実、自己実現の達成を感じていて、AV以外にそのような場はないと考えている場合があります。またAV出演すること自体には抵抗を感じていても、芸能界に進出するステップとしてこれは通らなければならない途と信じて出演を続けている場合などがあります。このような時に、本人にとってAVに出演すること自体に悩みがあるわけではなく、いろいろ考えて決めていることですから、ぱっぷすのような第三者の他人が口出しできません。親はAVに出演しないよう本人を説得してほしいという切なる願いを込めて相談窓口を訪れているので、私たちとしてもとてもはがゆい思をします。

 長い目で見る時、人の気持ちはとても変わりやすいものがあることも事実です。

 確信的にAVに出演し続けてきた人の中には、20代後半、30代になって、自分の人生これでいいのかと迷い、悩んでぱっぷすに相談にくる方もいます。もちろん、皆が皆ではありません。

 なので、親御さんには、親は自分のことを理解していない、あんな親の顔は見たくもない、干渉されたくないと今は言い張っているかもしれないけれども、状況や気持ちが変わった時には、受け入れてあげてくださいと伝えます。しかし、多額の借金を背負って助けを求められた時には親だって困りますよね。その時には娘さんと一緒に親御さんを交えて方策を考えます。

 絶対にやめたくないと言い張る背景に、プロダクションやメーカーから脅かされている場合があります。典型的なのが、もう撮影の現場は組み立てられているのだからキャンセルするのだったらバラシ代(通常は100万円ほど)を出せとか、契約しているのだからやめるのなら違約金を支払え、と請求されます。このような時、親にはこれ以上迷惑をかけられないと思う気持ちから自分さえじっと我慢してAVに出演すればいいと考えてしまう場合があります。この場合は、本人も本心ではやめたいと思っているので、私たちの方の対応は比較的容易です。

 2の場合、親も子ども(娘または息子)も削除が主たる要望で気持ちは一致していますから、削除の方法を模索します。そのためには、どのような経過をたどってAVに出演しどんなことが起きているのかを詳しく聴きますが、親と同席でもかまわない場合は親御さんと一緒に、親には聞かれたくないというのであれば席を外していただいて、じっくりとお聴きします。そして、どこの誰にどのようにアプローチして削除してもらうかを検討します。

 ぱっぷすに寄せられる親御さんの悩みは深く、深刻です。目下私たちはこれらの親御さんたちの悩みに耳を傾けるカウンセリング的な方法を模索しています。


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(C)ぱっぷす(特定非営利活動法人ポルノ被害と性暴力を考える会)

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