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PAPS メルマガ vol.054 AV出演拒否の女性に多額の損害賠償を求めたプロダクション側の弁護士に対する懲戒請求の経過について


メルマガはこちらからご覧ください。

 2015年に、出演要請を拒否した女性に対してあるプロダクションが2,460万円もの損害賠償を求めて民事訴訟を起こし、結果、プロダクション側は敗訴になりました。(注)

この民事訴訟によりAV業界で行われていた女性の性の搾取の理不尽さが浮き彫りになり、「AV出演強要問題」として広く社会問題化していったきっかけとなりました。

 ところで、弁護士法によれば、だれでも弁護士の弁護活動に関して懲戒に値すると考えられる瑕疵があった場合は、所属弁護士会に懲戒請求をすることができます。

この裁判に関心を持った一市民が独自で日本弁護士会(日弁連)に、プロダクション側の代理人になった弁護士を懲戒処分にするよう書面を提出しておりました。

 日弁連では、東京第2弁護士会に対して審査にかけるよう要請していました。報道によれば、2017年9月27日に、東京第2弁護士会では、「決定書で同会の懲戒委員会は、「弁護士は話し合いによる解決を求めたが、女性側が提訴を望んだ」と指摘。当時すでに女性に支援団体や多数の弁護士がついていたことも考慮し、「提訴を圧力ととらえる可能性は高くなかった」として、懲戒には相当しないと結論づけた。」とのことです。

 報道の内容に関しては、下記にてご確認下さい。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170929/k10011162351000.html

(既にリンク切れのため、archive.org から引用しております)

PAPSのNPO法人設立記念集会(転送歓迎です)

日時:2017.12.10(日)

場所:在日本韓国YMCAアジア青少年センター(千代田区猿楽町2-5-5 最寄駅:水道橋)

1:00 開場 総合司会:PAPS理事 北原みのり 1:30~記者会見 「PAPSの歩みと目指してきもの」PAPS理事長 田口道子 記者からの質疑 2:00~3:00 講演Ⅰ

「AV被害者の相談に関わって見えてきたこと」主任支援員 金尻カズナ 3:00~3:15 休憩 3:15~4:15 講演Ⅱ

「AV被害と弁護士から見た現実(仮)」 笹本潤 弁護士

 

相談の現場より

 PAPSでは、フルタイムのスタッフとボランティアの相談員と2名チームでお会いしてお話を伺ってます。しかし、最近は相談が増えてきているため、ボランティアの相談員の方が不足している状況です。

 相談者のお話を伺うと「これって、自己責任ですよね」と前置きをしてご相談される方も多くいます。PAPSでは、まず相談者の困っていることを相談者の言葉で教えていただき、ひとつひとつ困っている状況を整理することから始めています。

 よくAVの出演は「自己責任」という風潮がありますが、相談者者の多くは、 さまざまな自己決定権が奪われている状態で相談されます。

 例えば、会員限定だと言われていたのに、実際は予想とは全く違う頒布により、自分自身でコントロールできなくなり、そのうえで、自己責任のみを押し付けられ苦しんでいます。

 私たちは、日々、相談者の(本当の意味での)自己決定に寄り添うことによって、相談者がこれまで受けたダメージの回復につながっていくことを願いながら、相談を寄せて下さる方たちから学びを深めています

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PAPSのサポーター会員の募集

【PAPSのサポーター会員の募集・・年間一口1000円、幾口でも】

AV被害者相談支援を現実に行うためには2名のフルタイムの相談員、パートタイム相談員など、1月年間約1000万円の費用がかかります。

この事業を支えるためのサポーター会員を募集しています。年間一口1000円で、幾口でも結構です。どうぞ、私たちの活動を支援してください。

郵便振替口座: ポルノ被害と性暴力を考える会  00190-3-565606

銀行口座:

ゆうちょ銀行  店番 019 店名 〇一九 店(ゼロイチキユウ店) 預金種目 当座

口座番号 0565606

振込口座の詳細はこちら>

ポルノ被害と性暴力を考える会編などの出版物

  1. 『森美術館問題と性暴力表現』(不磨書房2013.8)1,890円+送料

  2. 『証言 現代の性暴力とポルノ被害 ~研究と福祉の現場から』 東京都社会福祉協議会2010.11)1、905+送料

  3. リーフレット「AVに出演させられそうになっていませんか」 送料(+カンパ)のみ

  4. 賃社編集室、発売:旬報社「賃金と社会保障 特集AVポルノ被害 1月合併号」「まだ可視化されていないアダルトビデオ産業の性暴力被害と若者の貧困」 賃社編集部了解のもとにコピーの実費+送料=300円で頒布 2015年に、AV出演を拒否した女性がプロダクションから2460万円の損害賠償の民事訴訟をされて勝訴した事件。判決文、当該女性の手記等が掲載され、今のところ、この事件に関する唯一のまとまった資料。以上の書籍の申し込みは住所・氏名・希望部数を記載のうえ mail:paps@paps-jp.orgか、FAX(03-6304-2564)までご連絡ください。

  5. 宮本節子著「AV出演を強要された彼女たち」(ちくま新書 2016.12 864円税込み)こちらにテキストを入力してください。


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