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PAPSメルマガ vol.80 ・・・2019年12月3日 緊急院内集会開催 AV出演強要―被害をなくすための法制化が急務― 被害者のなまの声・・・

December 9, 2019

 衆議院第2議員会館にて、ぱっぷす、ヒューマンライツナウ、ライトハウス3団体共催で「AV出演強要―被害をなくすための法制化が急務」と訴える緊急院内集会を開催し、衆参両院の議員の方々、この問題に関心を持つ活動家や一般市民、当事者、区会議員など地方自治体議員、メディア、AV業界の方々など多岐にわたる参加者で50名定員の会議室が満杯になりました。国会議員の方々にはお見えになった都度ご挨拶を頂き、一致して法制化の方向で努力し頑張って行こうとの励ましを受けました。まず、冒頭で串田誠一議員より「削除等法整備にしっかり法整備に取り組んでまいります。」、途中で塩村あやか議員より「人権の問題として取り組んでいます。」とのご挨拶を頂きました。

 

 また、三団体からは、それぞれの活動を踏まえて取り組みの状況や今後の課題とすべき点の指摘がありました。

 

 今回の緊急集会で特筆すべきは被害当事者が実体験を率直に語って下さったことです。彼女は、匿名で話すと断りをした上で、時に感情が高ぶったように言葉を詰まらせながらも抑制を効かせて、でも、切々と気持ちを伝えてくださいました。メモを取っていたぱっぷすの担当者として彼女の訴えたいことを出来る限り汲み取ってメルマガの読者に伝えたいと思います。私たちは日々相談を受けていますが、その内容を直接お伝えできないもどかしさを感じていますので、公の場で語って下さった当事者の声をぜひ受け止めてください。

 

『もう8年ぐらい前のことで記憶があいまいです。忘れたいという思いもあるので余計に記憶はあいまいになります。 匿名で失礼いたしますが、こんなに沢山の人がいるところで話すのは、同じような体験をしている人がいると思うからです。その人たちに伝えたいです。私はその時、モデルになりたいとかじゃなくごく普通に街を歩いていたら、「アンケート、お願いできますか」って言われて、「いいですよ」って答えました。協力してあげたい気持ちもありました。100メートルぐらい離れたところに連れていかれて、ここで資料を出されて、「悩みを持っている人を励まして欲しい」、「写真を撮るのでサインをして欲しい」と言われました。何が書いてあるかもわからずサインしました。その後別の車に移動しました。その車の後部座席の扉を開けて中を見た瞬間に気が付きました。でも、その時には扉を閉められて逃げられなくなっていました。穏便にコトを済ませよう、少しでも早くここから脱出するためには、言うとおりにするしかないと思いました。私は、私が言ったり、やったりすることを全部指示された。早く終わせたくて、あきらめて言われるとおりにやりました。終わって2万円。その時は脱出することが嬉しくて、連絡先、撮られたものがどうなるかなど知らないままにその場を出ました。そしてついこの頃まで忘れていました。今は顔や声を出してする仕事をしています。8年前の動画といっしょに「これは〇〇さんですよね」などというDMが送りつけられてきたのです。まさか販売されて誰かに見られているとは思ってもいなくて・・』(彼女はそういいながら溢れる涙をこらえていた)

 

『あの時サインをしたことは覚えていたので、このことをひっくり返すのは無理そうだと考えました。顔や声を出す仕事をしているので今の仕事を辞めるか辞めないか迷いました。でも、あのような場合巻き込まれることを知って欲しくて、被害者を増やしたくなくてその動画は自分であることを認めました。そうしたら、“あんなに楽しそうな映像なのに”とか“嘘をついている”とか言われました。私は悪いことをしているわけではないので、バッシングに負けたくないです。楽しそうにしていると受け取る男がいるし、それって防げただろうと世間の目は見ます。その時の私はまだ若くて騙されるということを勉強していません。あの時はアンケートに協力する気持ちで付いて行ったのです。今になって、なぜ警察に行かなかったかと言われます。今まで、何も分からなくてフタをして生きてきました。今は、相談窓口があることを若い人に伝えるようにしたい。私のように被害を受けた人を誹謗中傷している場合じゃないです。私の声を聞いて励まされたという人もいます。当たり前に怒っているのに被害を受けた人は何も支援されていません。

8年前の私だけじゃなくて、今の私も被害受け、映像は消費されています。このことをなんとかしたいです。

“そういうのに出た人でしょ”という非難が変わらない限り被害者は存在し続けます。世間のこの考えを変えて欲しいです。』

 

 彼女の話を聞き終えたあと二人の議員から挨拶を兼ねてコメントがありました。

早稲田ゆき議員「初めて被害者の声を聞きました。しっかりと頑張って行きたいと思います。」

高井崇司議員「何らかの法律が必要と思います。法律を作るのが我々の仕事なので頑張ります。」

 

 今後の方向性としては、業界規制ではなくきちんとした法規制(AVに誘い込む入口から拡散した結果の収拾まで)をすべきとの流れができた集会でした。

 

<テレビ放映について>

2019年12月10日(火) 午後8時00分~8時30分

ハートネットTV「性暴力1 私の画像を消してください 広がるデジタル性被害」

https://www.nhk.or.jp/heart-net/program/heart-net/1226/

 

について、ぱっぷすの性的画像記録の削除要請事業が紹介される予定です。ぜひご覧ください。

 ぱっぷすでは、2014年頃からAV被害に遭った相談者から、相談者自らネット検索して、これらの画像や動画を探し出すことは、精神的にも辛いことから、なんとかしてほしいという要望が寄せられ、2015年頃から相談支援のひとつとして、手探りで始めました。性的な映像記録の削除請求の業務はストレスが伴い、無報酬のボランティアの方にお願いできる内容の仕事ではないことが、だんだんわかってきました。

 2017年から、相談支援事業と切り離し削除要請事業として開始することができました。、AV被害以外の相談も多く寄せられるようになり、現在では、リベンジポルノ・児童ポルノを含むデジタル性被害に全般に及んでいます。以下、NHKのページから引用します。

 

 『今、本人の同意なく性的な動画や画像が拡散される「デジタル性被害」が、若い女性たちに広がっている。一度ネットに拡散された動画や画像を消すには、被害者自身が削除を求めて動かなければならず、精神的な負担も大きい。被害女性たちの声や、拡散された画像の削除に追われる現場などを取材。なぜ被害に巻き込まれてしまうのか、どうすれば被害を防げるのか。そして、被害を受けた女性たちの心の回復に何が必要か考える。』

 

ぱっぷすでは、性的搾取を無くすための予防啓発活動として、厚労省主催のHIV啓発イベントの問題など、見過ごせない問題が起きたときに声をあげていくことが大切だと考えています。しかし、スタッフの多くは相談支援や削除要請に追われる毎日です。人手が足らず、予防啓発活動に真正面から取り組めてない状況が続いています。助成金は使用目的がかなり限定されていることもあり、みなさまのご支援に頼らざる得ない状況です。毎月のサポーターとして、ぱっぷすを継続的に支えて下さいますようお願いいたします。

 

 

 

 

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