top of page

メルマガvol.107「#メディアにおける性暴力表現を許さない~公開質問状のその後~」

  • 2021年5月28日
  • 読了時間: 5分

 2021年2月26日に、ぱっぷすブログにて「性暴力表現について、メディアに問う~公開質問状に賛同します~」(メルマガ vol.103 に)を掲載いたしました。


 ローカルTV局の番組放送内において、県出身のフィギュア作家が自身の個展を紹介する際、「盗撮は『男の夢』である」と、あたかも性暴力を肯定し正当化するような表現でのコメントの後、「犯罪はしてはいけない」などの発言を加えたが、同席していた男性及び女性アナウンサー、レポーターは何も批判せず、「盗撮が性暴力である」ことも指摘しませんでした。

 この放送をきっかけに、高知県内の大学教員たちが「#メディアにおける性暴力表現を許さない@高知」を立ち上げ、地元メディアである高知放送関係者と番組製作担当者に対して公開質問状を送り、ぱっぷすはここに賛同団体として加わりました。  公開質問状の期日である2月28日、TV局のウェブサイトにコメントが掲載され、翌3月1日に番組内で謝罪がありました。しかし、何の問題に対する謝罪なのかが明確ではなく、#メディアにおける性暴力表現を許さない@高知 は、TV局や番組関係者からの誠意ある回答を求めて、2度目の公開質問状を送付しました(ぱっぷすのブログ記事にはこの件を追記)。

 その後、2度目の公開質問状の期限である3月22日までには回答は得られませんでした。しかし4月9日、「eye+スーパー」放送内で1月6日の放送内容への言及と謝罪があったとのことです。番組でされた謝罪はウェブサイトにも文章として掲載され、問題点を踏まえた上で、「今後は社内での勉強会などを重ねて再発防止に努める」など、高知放送報道制作局名義で報告されておりました。


 メルマガ vol.103でも触れましたが、メディアが何を見せ、何を感じさせるのかは「視聴者へのモラル教育」に繋がります。そして“批判なき放送”によって、性暴力への「傍観者」の存在が作られていくことは誰しも本意ではありません。

 これからも「#メディアにおける性暴力表現を許さない@高知」と共にメディア表現の在り方を注視する のはもちろん、同時にぱっぷすとして、ソーシャルメディア等のインターネット社会についても見守りをし、「性暴力のない社会」へ向け尽力してまいります。

そして今回、「#メディアにおける性暴力表現を許さない@高知」の長澤紀美子さん、浜口蓮生さん、佐藤洋子さんの御三方に団体立ち上げの思いについて文章を寄せていただきましたのでご紹介致します。

 改めまして、この問題について共に考え賛同してくださった皆様と、「#メディアにおける性暴力表現を許さない@高知」に関係するすべての方々へ、心よりお礼申し上げます。

………………

 「盗撮は『男の夢』である」。今年 1 月 6 日、ローカル TV 局の夕方のニュースで、県出身のフィギュア作家が発言しました。その作家の個展の紹介として、「盗撮」の場面を想起させるフィギュアが画面に映し出された後のことです。他の出演者はこの発言を全く批判せずに番組は終わりました。

 たまたまこの番組を観ていた一人が、一視聴者として声を挙げ、放送局に連絡したことから、私達の抗議の行動が始まりました。当初の局としての対応は、番組内容を再確認して連絡するなど一定の誠意はあったといえます。しかし、「芸術の解釈は人それぞれ」であるため、「一視聴者の個人的な意見」として、局として「公にはしない」ことが予想されました。そのため私達は、「個人」の問題ではなく「社会」の問題とするために、「#メディアにおける性暴力表現を許さない@高知」を作り、特定非営利活動法人「ぱっぷす」や県内のフラワーデモ等の団体を賛同人として、放送局に謝罪と再発防止策を求める公開質問状を送り、SNS で発信しました。

 今年 7 月 1 日に施行される高知県の迷惑防止条例では、盗撮行為への規制が強化されるなど、盗撮被害は深刻化しています。このような「盗撮(性暴力)を正当化する発言」が青少年も見る時間帯に放映されたことは、視聴者に対し「盗撮は許される行為である」という認識を与え、新たな性暴力を生む温床になりかねないのではないか。さらに声を挙げることができない性暴力被害者に二次被害を与えたのではないか。医療・福祉、教育関係者でもある私達は、さらなる加害や二次被害の防止を目的に、放送局に潜在的な被害者への謝罪を求めるとともに、今回の報道の問題点を認識してもらい、再発防止のための具体策を講じてもらうことを目指しました。また不快感を持っても「地元の繋がりがあるなかで声を挙げづらい」県民の思いを託され、賛同人各々ができるだけのことを行い、賛同の輪が広がりました。

 今回は、「ぱっぷす」をはじめ、これらの多くの個人や団体と連帯できたおかげで、二度にわたり粘り 強く放送局に申し入れ、最終的には事実関係の報告をふまえた謝罪と今後の再発防止策を含むコメントを局のウェブサイト及び同番組内で確認できました。この謝罪を、局として真摯に検討されたものと受け止め、メディア表現のあり方を今後も注視し続け、性暴力のない社会を目指す取組みを一歩でも進めていきたいと思います。また、放送内容によって心身に強く影響を受け悩んでいる潜在的二次被害者に 向けて、「ぱっぷす」を含めた相談先など社会資源の紹介を掲載しました。なおわたしたちは、性暴力の 潜在的被害者をシスジェンダー女性に限定せず、あらゆるセクシュアリティの性暴力被害を問題と考え、 年齢・性別・セクシュアリティを問わず相談を受付ける社会資源も紹介しています。「二度と性暴力被害を起こさない」ために一人ひとりが何ができるのか、いつも問われていると思います。

「#メディアにおける性暴力表現を許さない@高知」長澤紀美子、浜口蓮生、佐藤洋子

1件のコメント


farare janna
farare janna
2月10日

Although the TV station eventually issued apologies and acknowledged the problematic nature of the broadcast, Poor Bunny its initial responses were vague and insufficient, lacking clarity about what was wrong and why it was harmful. The delayed and incomplete communication further weakened trust.

いいね!
bottom of page