メルマガvol.108「2020年度の私たちの活動」


6月20日、ZOOMにてぱっぷすの年次定例理事会と総会を持ちました。

総会には社員以外のスタッフも参加し賑やかで実りある総会になりました。


ぱっぷすはNPO法人になって昨年度で3年目です。

2020年度は皆さま方からのご寄付に加えて各種の助成団体からの助成金を得ることができて予算規模も次第に大きくなってきました。活動の範囲も広がりました。活動範囲が広がったから助成金を得られたのか、助成金が得られたから活動範囲が広がったのか?双方向です、間違いなく。

2020年度の助成金は、WAM日本社会福祉医療機構、赤い羽共同募金、JANIC(グローバル共生ファンド)、キリン福祉財団、WAN基金コロナプロジェクトェクト、から総額2千万円余の助成金を頂くことが出来ました。

なお、助成金は厳格に目的や上限額が定められています。ぱっぷすの日々の活動は、相談窓口に寄せられる相談に即対応することをモットーとしていますので、ぱっぷすの知名度が上がれば上がるほど相談件数は増えるので、助成金の範囲額を超えて支援活動が行われています。そのような時に皆さま方からのご寄付は非常に有り難いのです。


例えば、2020年度は前年に比べて相談件数は約100件増加しています。2020年度の相談支援に関わった支援員の人件費は、実際の助成金よりも200万円も超過してしまいました。

非常に有り難いことに、相談の受け付けを縮小することなくどうにか日常的に支援活動が続けられたのは、皆さま方のご寄付のおかげなのです。この意味で、2021年度も相談件数は急増傾向が見られますので、皆さま方のご寄付を引き続きお願いいたします。

また、助成金は単年度で受けられる仕組みのものなので、ご寄付としての継続的な支援がぜひとも必要です。ご理解ください。


そして忘れられない助成金がありました。昨年度当初に頂いたウィメンズアクションネットワーク(WAN)様から頂いたコロナ禍対策女性連帯プロジェクトの50万円です。昨年2月から日本を襲っているコロナは瞬く間に広がり、貧困女性たちの生活を直撃しました。そこで、ぱっぷすでは昨年4月からコロナ禍キャンペーンとして居所を失った女性たちに相談を呼び掛けました。WANでは特別定額給付金を特に必要としない人たちに寄付を呼び掛けて女性のために活動している団体に助成をしました。予算措置を考えることもなく走り出したところへこの助成金だったので、まるで干ばつの中の慈雨のような気持ちでいただきました。


① デジタル性被害者への相談支援事業

コロナ禍で在宅が多くなった影響と思われますが、ネット上の性的画像への削除要請も急増し、この影響を受けて、相談件数が増えました。昨年度の新規相談は281件で前年度よりも100件増です。新規相談は基本的に面接して丁寧に話を聞きますので、月平均23件強という相談には正直のところ即対応することが出来なくて、相談を寄せてくださった方々には大変ご迷惑をお掛けしましたが、いまだに御迷惑をお掛けしています。

昨年度はAVまたはリベンジポルノを拡散されたことによって身バレした相談が増えましたが、同じく増えたのが10代の女性たちのデジタル性被害相談でした。

新規相談件数は2021年度にはもっと増える見通しです。きちんと対応できる体制=支援員の増員、仕事の効率化など課題は山積しています。


② 研修会への講師派遣や他機関交流等による社会啓発活動

・昨年当初は、コロナ禍によりそれまでに講師派遣が決まっていた研修会、シンポジウム等が次々に中止になり、活動の場が狭められて暗澹たる思いでした。夏ごろから、各種の研修会ではZOOMを使うことに慣れて来て、年度後半では前年度実績を挽回しました。講演活動を通じて新規相談に繋がった事例もあります。

・ぱっぷすはJNATIP(人身売買禁止ネットワーク:関係府省庁および民間支援団体のプラットフォーム)に参加しており、意見交換を通じて、最新の情報を得ること、情報を提供することをしています。

・porNOphoneキャンペーン

裸の写真を撮れない機能を掲載したスマホの開発を願ってのporNOphoneキャンペーンは、第1期のクラウドファウンディングは約190万円の活動資金を得ました。2021年度はこの資金をもとにキャンペーンを張っていく予定です。


③ 各種報告書

2020年度性的画像記録削除事業報告書 https://redirect.paps.jp/delete2021.pdf

2020年度の相談支援事業の報告書は目下作成中で、9月にはお届けできる見込みです。


④ デジタル性暴力被害者支援センター開設(WEB)

https://stop.or.jp/

2021年4月2日にデジタル性暴力被害者支援センターをWEB上に開設しました。


⑤ アウトリーチ事業の開始

2020年度から試験的に開始した繁華街などに赴いて相談事業を展開するアウトリーチ活動について、2021年度は、「東京都若年女性等支援事業」を東京都から受託しました。詳しいことは次回のメルマガでお伝えします。

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