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メルマガvol.117「人気アプリTikTokで呼びかけ「自分が悪いと思わないで」デジタル性暴力の被害」


若者に人気の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」をご存知でしょうか?動画といえばYouTube(ユーチューブ)が有名ですが、いまの若者にはTikTokが大人気です。


TikTokを運営するByteDance株式会社から連絡がきたのは2021年11月ごろ。デジタル性暴力を防止する取り組みについて、以前からやり取りを重ねていたたこともあり「グローバル寄付キャンペーン『#GivingSzn』の一環として寄付をしたい」という連絡をいただきました。ありがたいことです。そして、寄付を受け取るだけでなく、TikTokでぱっぷすの活動やメッセージを発信することになりました。


【TikTok】ぱっぷすのアカウント


TikTokの特徴は、BGM付きの短い動画を投稿するプラットフォームだということ。誰でも!手軽に!楽しく!動画を投稿できます。ワクワクとキラキラがいっぱいの楽しいアプリなのですが…。ちょっと待って。みんな、安全に使いこなせてるのかな。デジタル性暴力の被害相談に関わっている私たちは考えてしまいます。私たちがTikTokでどのような発信をするか、広報スタッフの2人で考えました。


「今回の動画は17歳の女の子に伝えるつもりで考えよっか」

「デジタル性被害って相談しづらくて、自分が悪いって思いがちですよね」

「親や学校にばれたくないっていう未成年の相談者さんも多いね」


誰にも言えず悩んでいるひとがいる。若者が集まるTikTokだからこそ伝えられることがある。デジタル性暴力の被害に悩む”あなた”にむけて、4つのショートムービーを作りました。


「相談窓口があるよ!ぱっぷすに相談してね!」

「被害を相談されたあなたへ。お友達のためにできること」

「私がぱっぷすの相談員になった理由とは」

「自分さえ我慢すればいい…そんなことはないよ!」


20代のスタッフを中心にアイデアを出しながら15秒の動画を作りました。「TikTokはテンポとスピード感が大事です!」「早すぎるかな~ってくらいでいいんです!」とのこと。ウサギ・カエル・サルの人形を動かしているのは、ぱっぷすの相談員、事務スタッフ、アウトリーチのスタッフ、性的画像記録の削除業務を行うスタッフたちです。電話対応に忙しい代表も「この照明つかってね!」と明るいライトを設置してくれました。動画づくりはスタッフ総力戦となりました!


最初に投稿した動画は14万回も再生されて、7000のイイネ!と、130件のコメントが寄せられています。(2022/1/20時点)動画投稿の手ごたえを感じることはできましたが、寄せられたコメントをみると「このプラットフォームは安全な場所になっているのかな?」と疑問が残ります。運営するByteDance株式会社はデジタル性暴力の防止に関するオンラインイベントを開催するなど、問題意識と危機感を共有できるパートナー企業です。被害者への相談支援を充実させながら、デジタル性暴力や性的搾取のない社会にしていくために一緒に取り組んでいきたいと思います。

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