
- 2022年10月25日
メルマガvol.127【書籍紹介】声を聞いた者の責任として世に伝えたい『AV出演を強要された彼女たち』(2016)
ぱっぷすの活動は2009年に始まり、これまでにぱっぷすの活動をベースにした単行本が3冊※出版されています。このところTwitterをはじめとするSNSでぱっぷすの本の紹介がされ、拡散されているようです。有難いことです。改めて、3冊の本について出版の裏事情などを含めてメルマガで順次ご紹介いたします。 図書紹介その1 宮本節子著「AV出演を強要された彼女たち」ちくま新書 2016年12月 800円+税 この本は、AV(アダルトビデオ)出演被害の被害者の実情、業者に取り込まれていく経緯、取り交される契約書などに焦点を当てた、日本で初めての本です。 ぱっぷすは「AVに出演したことによって甚大な性暴力被害を受けている被害者がいる」「訴える窓口が必要だ」との思いで、2013年にAV被害を中心として性暴力被害の相談窓口を開設しました。この本を出版した2016年には相談者総数は300人を超えました。その内、AVに関わったことによって、取り返しの付かないような被害を受けた方たちの相談は200人超となりました。 それまでは「AVは大人のファンタジー、被害があるように
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