
- 2020年10月29日
メルマガ vol.99《 ぱっぷすの相談活動の最初の一粒 》
7年前のある日、朝4時半に一通のメールが寄せられました。 「AVに出演させられそうになっています。」 “契約書にハンコも押した、実家の住所も知られてしまっている”ので、逃げられないから助けてくださいとの訴えでした。 ぱっぷすに直接寄せられた初めてのSOSメールでした。 当時は、相談体制がまったく整っていませんでした。広報活動として「ポルノ被害と女性・子どもの人権」を総合テーマにしたシンポジウムを年に一度開催することがメインの活動だったのです。 ポルノ被害は架空のものではなく現にあるのだと訴え始めて4年目にして初めて寄せられたSOSメールです。 即、救援活動を開始し、当時私たちが持っていた知恵と社会資源を総動員して対応し、このメールの方は一か月ほどでプロダクションの束縛から解放されて本来の学業に戻ることができました。 ぱっぷすでは最初のこの方の相談例を脚色して、こんなことで困っていたら相談を寄せて下さいと積極的に呼び掛け始めました。 その呼びかけが奏功して、最初にSOSのメールが寄せられた年度の相談件数はたったの2件でしたが、年度を追う毎に、44件