
- 2021年12月24日
メルマガvol.115「夜の街のネットカフェ宿泊記」
文:ぱっぷすスタッフA ぱっぷすでは毎週、ネオン煌めく夜の東京都内の夜の繁華街に繰り出し、若年女性等を対象とした夜回り活動(アウトリーチ)に取り組んでいます。その中で、寒空の下でも路上に立ちながら生活の営みを成り立たせている女性たちにも出会います。彼女たちから「今日はネカフェに泊まるよ」ときくと、個人的には「ネットカフェに泊まれるくらいのお金が今日はあるのだなぁ…よかったぁ」と少しほっとします。 しかし、よく考えてみると本当にそれは「良いこと」なのかしら、と頭の隅で疑問が浮かびます。私がこれまで利用したことのあるネカフェは「健康で文化的な最低限度の生活」を営むことは到底出来ないだろうな、という所ばかりだったからです。そこで、夜1時半ごろ都内の夜の繁華街で有名な某ネカフェに入店し「夜の街のネカフェ」を体験してみました。 受付では身分証の提示や煩雑な会員登録の手間は一切なく、部屋のタイプについてはリクライニングマットとリクライニングチェアを選べましたが、値段は同じだったので今回は前者にしてみました。3時間コースで1200円ほどの支払い金額でした。部屋
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- 2021年12月15日
ぱっぷす活動報告会(性的搾取をなくすための戦略)のお知らせ(2021年12月15日更新)
ぱっぷす活動報告会(性的搾取をなくすための戦略)のお知らせ 日時 2021年12月27日(月)20時00分~21時30分(1.5時間程度) 開催:ZOOM 参加申込み:https://forms.gle/fovPFq7WMACQEe4o8 【当日参加URL】
必ず上記の「参加申込み」で登録をお願いします。待機室で確認後入室となります。 https://us02web.zoom.us/j/86774568103?pwd=aHNRNmdNODFkSmJDMjYreXJWWDB0QT09
ミーティングID: 867 7456 8103 ぱっぷすは2020年のコロナ禍で「居場所がない」「苦しい」などの社会からの孤立・生きづらさを抱えた若年女性からの相談が後を絶ちません。2021年4月~12月8日現在で、新規相談者数が359人と過去最高(2020年度281件、2019年度182件、2018年度125件)を更新しました。 ぱっぷすは、デジタル性暴力・性的搾取についての総合的な支援を目標に、 ①性的搾取・デジタル性暴力の相談支援活動 ②性的画像の包括的な削除要
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- 2021年12月7日
メルマガvol.114「黙るしかなかった私が『わたしは黙らない-性暴力をなくす30の視点-』を読んで」
2021年10月に合同出版から『わたしは黙らない-性暴力をなくす30の視点-』という本が出版された。この本を書いたのは性暴力をなくそうとする34名の活動家や専門職、ジャーナリスト、研究者たちだ。ぱっぷす代表の金尻カズナも「AVという性暴力」(p72-75)というテーマで寄稿している。2021年現在の性暴力の現状や課題、過去からの学び、世界の動き、今後の展望などを見渡すことができる地図のような本だ。 ぱっぷすスタッフの私がこの本を手に取ったのは、金尻が寄稿していることと、タイトルの「黙らない」という言葉に惹かれたからだ。私は性暴力について「黙ってきた」人間だ。黙ったままで平穏無事な生活を送ることができたら、ぱっぷすには来なかっただろう。性暴力によるダメージを自覚するのに20年近くかかってしまった。「女として見られてるってことじゃん」「このくらいで大騒ぎするの、ダサいよ」「減るもんじゃないし」など、被害者の口をふさぐ言葉が10代の自分に浸透していた。行き場のない怒りや無力感、自分を責める声、自分は”汚れている”という感覚、こういったものは35歳の私が
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