
- 2019年3月26日
PAPSメルマガ vol.67 弁護士はAVプロダクションの弁護をしてはいけないか
結論から言えば、いけないことは全くありません。何人も平等に法的な保護のもとにおかれるべきであって、AVプロダクションの行った民事訴訟だから弁護してはいけないということはありません。AVプロダクションにも弁護されるべき当然の権利があります。この基本を前提として、ぱっぷすを支援している方(以下、支援者といいます)が行ったAVプロダクションの弁護を引き受けた弁護士に対する懲戒請求の経緯をお伝えします。 2015年9月に東京地裁で下されたAV問題に関する判決は、AV問題をAV出演被害として社会に広く認知されるようになった画期的な裁判でした。ある女性が、もうAVに出演したくないと言ったら、プロダクションは、それは契約違反だ、だから、損害賠償金を支払うか出演するかと迫りました。女性は両方とも拒否しました。プロダクションは、女性に2460万円の損害賠償を求めて民事裁判を起こしました。この裁判は女性の勝訴になりました。(詳しくは、「賃金と社会保障 2016年1649・1650合併号参照。ぱっぷすでコピー(出版社の了解のもと)を頒布しています) それまで多くの女性
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- 2019年3月13日
PAPSメルマガ vol.66 横田千代子新理事長 就任挨拶
2019年2月21日、16時44分に、私たちの会、「ポルノ被害と性暴力を考える会」にとって大切な存在であった理事長の田口道子さんがご逝去されました。 田口さんは、活動への志を高く揚げ、仲間の先に立ち、私たちが発見し掘り起こしてきたアダルトビデオの中の性暴力の問題に立ち向かっていらした方です。 スタッフ一同大きな柱が根元から崩れるような思いをしました。皆が動揺しました。しかし、心の支えを失って沈んでばかりはいられません。 田口さんの無念の思いを背負いながら次の活動につなげていきます。 急なことで、今後についての引継ぎはまだまだ未整備ですが、後任者としてまずは今年6月までの任期を、私、横田千代子が引き受けることになりました。 私は婦人保護事業に従事している一人であり、女性の性的被害については同じ活動をしている者です。微弱ながら6月までの任期の間、ポルノ被害と性暴力を考える会の理事長を引き受けました。 限られた期間ではありますが、心を引き締めて取り組んでいく所存です。 皆さまのあたたかいご支援を期待しています。
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