
- 2019年5月31日
PAPSメルマガ vol.71 ぱっぷすの相談面接の流れについて
ぱっぷすは、性的搾取のない社会を目指してアドボカシーや啓発活動を行っていますが、活動の大きな柱となっているのが、相談支援です。 ぱっぷすには様々な性被害に係る相談が寄せられていますが、相談支援を開始するときに最初に行うのが面接です。基本的には、直接ご本人さんに面接をしています。 その面接とはどのような流れになるのかと相談者さんから質問を頂いたので、今回のメルマガでは、その面接の流れについてご紹介いたします。
〈ぱっぷすの面接の流れ〉
ぱっぷすでは、人と人とが直接出会うことで生身の感触でしか伝わらないことがあると考えていますので、相談を寄せて下さった方たちにはできるだけ直接お会いしてお話を伺うことにしています。初めてお会いしてお話を伺うことを初回面接といいます。 相談したいとメールや電話、LINEなどでアクセスしてくださる方たちは、アクセスにいたるまで、アクセスしてぱっぷすから返事があった時、面接当日の朝、とその都度、次々と不安がよぎります。見ず知らずの、どんな人柄かも分からない、第一信頼できるかどうかも分からない人に、今まで誰にも相談でき


- 2019年5月24日
PAPSメルマガ vol.70 AV出演強要被害をなくすための法制化を求めて
2019年5月8日に、参議院会館にてヒューマンライツ・ナウ、人身取引被害者サポートセンターライトハウス、ぱっぷす(ポルノ被害と性暴力を考える会)の3団体共同でAV被害問題に関する法律の制定を求める院内集会を開催し、ぱっぷすは、相談の現況と課題を報告しました。以下が、その報告内容です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ぱっぷすはアダルトビデオ(以下AV)の撮影に関連して性的な被害を受けた方々のための相談窓口を開設してから6年経ちます。 ぱっぷすに寄せられている相談から見える概況と課題をお伝えします。 現在、18歳から20歳前後の⼥性からAV出演に関する被害相談が急増しています。これらの相談から、若年⼥性の⼼理を巧みに利⽤し、無知や恐怖に乗じてAVに出演させ、事業者は莫大な利益を得ている実態が可視化されてきました。 <なぜ彼女たちは撮影を断れないか> 相談者の多くは、これまで本当の意味での「悪意を持った人」に出会ったことがないのではないかと感じます。ほとんどのAVは、男性向けに販売されるビデオであるため、被害女性はどのように拡散するのか、事

- 2019年5月16日
PAPSメルマガ vol.69 アプリを禁止することで、ネット上の子どもの性被害はなくなるか?
先月、若者を中心に人気沸騰中のアプリTikTokについて、インドの裁判所が政府にダウンロードを禁止するよう命じました。 しかし、禁止は2週間程ですぐに解除され、また多くの人がダウンロードし利用できるようになりました。 TikTokとは撮影した数秒の短い動画を音楽やスタンプなどの加工をして配信、共有する「ショートムービーアプリ」です。 このアプリを通じて知り合った人から脅されて性的な写真や動画を送らされる子どもたちの被害が、日本でも起きています。 TikTokで知り合った女児に裸の画像送らせる 小学教諭を逮捕 https://www.sankei.com/affairs/news/190206/afr1902060053-n1.html TikTok投稿の女児から裸動画 容疑で自衛官逮捕 https://www.asahi.com/articles/ASM1Y4D7CM1YTLVB002.html 子どもたちのネット被害は、TikTok以外にLINEやTwitter、ミックスチャンネル、ツイキャスなど、 色々な人と交流ができるコミュニティサイトを通